インビザラインはどんなときに痛い?理由と対策、予防策も解説
インビザラインは、定期的に「アライナー」と呼ばれる透明なマウスピースを交換しながら、少しずつ歯を動かしていく歯列矯正方法です。
矯正と聞くと「痛い」イメージを持つ方もいますが、インビザラインは痛むのか、痛む場合は何が原因なのか、知っていれば治療を開始するときも不安が減るでしょう。
この記事では、インビザラインが痛むときの理由や対処法、予防する方法も詳しく解説します。
インビザラインの痛みについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインは痛い?

ワイヤー矯正より痛みが少ない
インビザラインはワイヤー矯正より痛みが少ないのが特徴です。
1枚のアライナーでの歯の移動量は0.25〜0.35mm程度と緩やかで、ワイヤー矯正の1ヶ月で1〜2mmという移動量よりも小さいため、歯にかかる力が弱く、痛みを感じにくいのです。また、装置による口腔内の違和感も少なく、快適に過ごせるのが魅力です。
インビザラインの痛みはどの程度?
インビザラインの痛みの多くはアライナーを交換した直後に起こることが多いです。
痛みのピークは1〜3日で、徐々に落ち着くケースがほとんどです。
新しいアライナーに慣れるまでは、指示された装着時間(1日20時間以上)を守りながら様子を見ましょう。ただし、痛みに耐えられない場合は遠慮せず歯科医師に相談しましょう。
インビザラインが痛い理由

アタッチメントが当たっている
歯の表面に付ける小さな突起(アタッチメント)が唇の内側に当たり、口内炎の原因になることがあります。
また、アライナーの着脱時にアタッチメントに当たったり、引っかかったりすると、痛みを感じることもあるため、着け外しは慎重に行いましょう。
歯が動くため
インビザラインの痛みの多くは、歯が動いているために起こります。
初めてアライナーを装着したときや、新しいアライナーに交換したタイミングで圧迫感や痛み、知覚過敏が出ることがあります。
これは矯正による自然な反応で、個人差はありますが、数日~1週間ほどで落ち着いてくるのが一般的です。
後戻りしている
アライナーを外している時間が長かった場合、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こり、アライナーが合わなくなって痛みを生じることがあります。
後戻りをしてしまった場合、再装着しても現在の歯の位置とアライナーが合わずに痛みを感じてしまうリスクがあります。
どれくらいの期間が空いていたか、後戻りの程度にもよりますが、装着ができないほどのずれが生じてしまっている場合は、治療計画の見直しが必要になるかもしれません。
アライナーの変形や破損
無理な力で着脱したり、装着の際に噛んだりすると、アライナーが変形したり、破損したりする場合があります。そのようなときは、アライナーの装着時に痛みを感じてしまう可能性があります。
変形や破損してしまった場合は、口腔内を傷つけてしまう可能性があるため、アライナーの変形や破損に気が付いたらすぐにクリニックへ連絡しましょう。
IPRの処置後にしみる
IPRは、歯がきれいに並べるためのスペースを作るために、歯と歯の間のエナメル質をわずかに削る処置のことです。個人差がありますが、IPRの後にしみたり痛んだりする場合があります。
基本的に一時的なもので、多くは自然に落ち着いてき
硬いものを食べた刺激
インビザラインの歯列矯正中は、硬い物を食べた刺激で痛むことがあります。
歯の移動中は歯根膜が敏感になるため、硬い物を噛んだ刺激で痛みを感じることがあります。
特に歯列矯正を始めたばかりのときや、アライナーの交換後は注意が必要です。
インビザラインは食事内容の制限はありませんが、痛みがないかを慎重に確認しながら様子を見てください。
顎間ゴムの装着時
顎間ゴム(歯並びや噛み合わせの調整に使用されるゴム)を装着したときは、痛みを伴うことがあります。
ただし、数日で落ち着く方がほとんどです。
顎間ゴムには重要な役割があるため、痛みがあるからと自己判断で中断せずに、歯科医師に対処方法を相談しましょう。
虫歯や歯肉炎などになった
矯正中に虫歯や歯肉炎になると、痛みが強く出る場合があります。
アライナーは着脱ができるためブラッシングがしやすい特徴がありますが、虫歯や歯肉炎予防のために丁寧な口腔ケアが必要です。
歯ブラシだけではなく、デンタルフロスやマウスウォッシュなども使用して虫歯や歯肉炎の予防をしましょう。
インビザラインで痛いときの対処法

クリニックへ相談する
痛みを理由にアライナーの装着を中断したり、装着時間を短くしたりすると、治療計画が変わってしまう可能性があります。
アタッチメントが当たっている場合は、削って調整を行うと、痛みが軽減できるケースもあります。
痛みが強いときは鎮痛剤の服用や、場合によっては前のアライナーに戻すなどの処置を行いますので、自己判断せずにクリニックに相談しましょう。
柔らかく食べやすい食事をする
痛みがあるときは、刺激の少ない柔らかい食事を取り入れましょう。
煮込み料理やスープ、細かく刻んだ野菜などがおすすめです。
アライナー交換のタイミングを夜にする
アライナーを交換した後に痛むことが多い方は、交換のタイミングを夜にしてみるのもひとつの方法です。
アライナーの交換は夜寝る前に行うと、睡眠中に違和感を乗り越えられるため、日中に痛みを感じにくくなる場合があります。
ただし、痛みが強い方や、歯の移動スピードが早い方は、痛みによってよく眠れないかもしれないため、様子を見ながら自分に適した交換タイミングを見つけましょう。
外側から冷やす
頬の外側から保冷剤などで冷やすと、炎症や痛みの緩和につながります。
保冷剤をタオルやガーゼで包み、痛む箇所の外側の頬に当ててみましょう。
インビザラインの痛みを予防する方

アライナーを正しく使用する
アライナーの着脱は丁寧に、使用時間は1日20時間以上を守るようにしましょう。
アライナーがしっかり歯に密着するようにチューイー(装着時に噛む器具)を使用し、変形や破損を防ぐためにアライナーを正しく保管するように気をつけましょう。
また、交換スケジュールを守ることも重要な要素です。
決められた時期にきちんとアライナーを交換することで、後戻りを防ぎ、治療計画通りに歯が動いていきます。
適切な口腔ケアをする
虫歯や歯肉炎などの口腔内のトラブルを予防するためにも、適切な口腔ケアを心がけましょう。
毎食後やアライナーを外した後に再装着する前の丁寧なブラッシングと、定期的な歯科検診により、トラブルを未然に防げます。
フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどを活用して、口腔内の清潔を保ちましょう。
通院頻度を守る
指示された通院頻度を守って、定期的に歯の動きやアタッチメントの状態をチェックしてもらいましょう。
症状やクリニックによりさまざまですが、通院頻度は2~3ヶ月ごとの受診が一般的です。
まとめ
インビザラインの痛みは多くの場合、一時的で対処可能なものです。痛みの原因を知っていれば、冷静に対応できるでしょう。気になる症状があれば、無理せずクリニックへ相談するのが最善です。
友枝歯科・矯正歯科クリニック福岡天神では、おもてなし歯科コンシェルジュによる丁寧なカウンセリングで、インビザラインの痛みにも寄り添い、患者様の不安を解消いたします。
インビザラインの豊富な治療実績と、一般歯科を含む総合歯科としてベストな治療方法をご提案し、矯正中のサポートをしております。
インビザラインを検討している方、痛みについて詳しく知りたい方は、ぜひお気軽に60分無料カウンセリングをご利用ください。
https://reserve.dental/web/1905ae-801/home
↑ご予約はこちらから♪