インビザライン治療中の見た目はどうなる?目立つケースと対処

インビザラインは、透明で薄いアライナーと呼ばれるマウスピースを使用するため、ほとんど目立ちません。
しかし、具体的にどんな見た目になるのか、ワイヤー矯正の見た目とはどんな違いがあるのか、気になっている方も多いでしょう。
この記事では、実際のインビザラインの見た目や、どのような理由で目立つ可能性があるのかを、詳しく解説します。
目立たせないための対策も紹介しますので、インビザラインの見た目が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインの見た目

インビザラインは、目立たない歯列矯正方法として人気があります。
基本的には正面から向かい合っても、よく見なければ気づかない方もいるくらいです。
ここでは、インビザラインが目立たない理由と、ワイヤー矯正との見た目の違いを解説します。
インビザラインは透明で目立たない
インビザラインとは、アライナーと呼ばれる透明なマウスピースを装着して、歯をゆっくり移動させる歯列矯正方法です。
アメリカのアライン・テクノロジー社が開発し、世界で1700万人の治療実績があります。(2023年時点)
アライナーは透明度の高いプラスチック製で、約0.5mmと薄く、歯にぴったりフィットするためパッと見て気づかれることは少ないでしょう。
ワイヤー矯正との違い
ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットを装着してワイヤーを通す歯列矯正方法で、インビザラインと比較すると矯正装置が目立ちやすいです。
透明や白のブラケット、ワイヤーもありますが、正面から見ると人からは気づかれやすい傾向があります。
歯の裏側に装置を装着する裏側矯正ならば目立ちませんが、通常の表側矯正より費用がかかります。
一方、高品質なプラスチックで作られ金属が使用されていないインビザラインは、光を反射しづらく、見た目で歯列矯正だとわかりにくくなります。
インビザラインが目立つケース

目立ちにくいとされているインビザラインですが、目立ってしまうケースもあります。
見た目の違和感が少ないインビザラインが目立つのは、どのような場合なのか解説します。
アライナーの着色・汚れ
インビザラインで使用するアライナーは、透明度の高いマウスピースですが、着色や汚れによって目立ってしまう可能性があります。
アライナーは飲食をするときは外すのが基本ですが、装着したまま着色しやすい物の飲食をすると、汚れやすくなります。
また、アライナーを外していても、装着前の歯磨きやアライナー洗浄を怠ると、着色のリスクは高まります。
アライナーの洗浄は正しく行い、専用のクリーナーを使用してください。
1~2週間で新しいアライナーに交換するとはいえ、着け始めに着色や変形をしてしまったら、次の交換時期まで使用しなければならないため、注意しましょう。
アタッチメント
インビザラインの歯列矯正では、歯の移動を効率よくサポートするために、歯にアタッチメントと呼ばれる歯科用プラスチック(コンポジットレジン)で作る2~5mmほどの突起物を装着します。
このアタッチメント周囲の着色や汚れ、色、突起の凸凹によって、目立ってしまうかもしれません。
レジンで作られているアタッチメントは、2~3年ほどは自然に変色することはほとんどありませんが、着色しやすい飲食物の影響で色がついてしまう可能性はあります。
顎間ゴム
インビザラインでは、歯を移動するサポートや噛み合わせを整えるために、顎間(がっかん)ゴムという医療用のゴムを補助的に使うことがあり、目立つ原因になるかもしれません。
いつから顎間ゴムを使用して、どれくらいの期間続けるかは、数ヶ月~1年ほどと症状によってさまざまです。
また、アライナーに顎間ゴムをかける突起が設置されることがあり、顎間ゴムはアライナーと同様に1日20時間以上の装着が推奨されるため、両方が目立ってしまう可能性があります。
抜歯の影響
インビザラインの歯列矯正を始める前に抜歯の必要があった場合、抜いた歯のすき間が目立つと感じるかもしれません。
アライナーは1枚で0.25mmほど、1ヶ月で0.5mmほどの移動が可能ですが、抜歯したすき間を埋める期間には個人差があり、数ヶ月かかる可能性もあります。
リテーナー
インビザラインのアライナーを使用した歯列矯正の終了後に、歯の後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)を使用します。
リテーナーは種類によっては目立ってしまう可能性があります。
リテーナーには取り外しできるタイプと、固定タイプがありますが、透明な取り外しタイプは洗浄しやすい半面、ワイヤーが通っているため装着時に目立つかもしれません。
一方固定タイプは装着時は目立ちませんが、長期間着けたままになるため、着色や変色をしてしまうと目立ってしまう可能性があります。
インビザラインを目立たせないための対策

インビザラインを目立たせないために、できることがあります。
歯列矯正期間に気をつけることで、目立つのを防ぎましょう。
それぞれの原因別に、対策を紹介します。
矯正器具の着色を防ぐ
矯正器具の着色を防ぎ、透明感を損なわないことで目立たないように対策できます。
インビザラインが目立つ原因のひとつである、アライナーやアタッチメントの着色・汚れは、食後の歯磨きを徹底することで予防につながります。
着色しやすい食べ物、飲み物を避けるのも、着色予防の効果が期待できます。
カレーやミートソース、コーヒー、赤ワインなどの着色しやすい物の飲食後は、丁寧に歯磨きをしてください。
外食で歯磨きが難しいときは、飲食後に口をすすいで対策しましょう。
アタッチメントが着色してしまったら、矯正歯科で着色除去やクリーニングを行っている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
また、タバコは着色しやすいため、インビザラインでの矯正治療中は禁煙をおすすめします。
アライナーを正しく使用する
アライナーを正しく使用することで、変色を防止でき、目立ってしまう可能性を減らせます。
1〜2週間ごとの交換時期を守って、透明感を維持しましょう。
また、正しい洗浄方法で清潔に保つのも重要です。
基本は水洗いで、汚れが落ちないときは専用のクリーナーを使用して柔らかい歯ブラシで優しく磨き、丁寧に洗浄してください。
歯ブラシで強くこすると細かい傷が付き、そこから着色しやすくなるため、注意しましょう。
洗浄の際は変形の原因になる可能性があるため、お湯は使用しないよう注意してください。
アタッチメントの位置や色を相談する
通常のアタッチメントは歯の色に近い色で作るため、アライナーを装着すればほとんど目立ちませんが、凸凹が目立つと感じる場合は、矯正医師に色や形を調節できるか相談してみてください。
アタッチメントの影が気になるケースは、調整で改善できる可能性があります。
凹凸が目立ちやすい位置のアタッチメントを装着せずにインビザラインの歯列矯正をすることもできますが、アタッチメントは歯の移動補助や位置の調整などの役割を担っています。
アタッチメントを装着しないことで、歯列矯正期間が延びたり、スムーズな調整が滞る可能性があるため、アタッチメントの必要性を矯正歯科と相談して、矯正治療を開始しましょう。
顎間ゴムを目立たない色にする
顎間ゴムには種類があり、目立ちにくい透明なものもあるため、矯正医師に相談してみましょう。
アライナーだけで対応できないケースもあり、顎間ゴムは治療上必要なため、自己判断で外すのは避けてください。
どうしても必要な場合、短時間であれば取り外しも可能ですが、矯正医師の指示に従うことが大切です。
抜歯後のすき間に仮歯を入れる
歯列矯正の終了までにどうしても気になる場合は、抜歯した箇所に仮歯を入れたり、アライナーに仮歯を取り付けたりする方法もあるため、クリニックに相談してみましょう。
症状や抜歯位置によって対応できないケースもありますが、治療計画の妨げにならないように、矯正医師の判断に従ってください。
リテーナーの装着時間と正しい取り扱いをする
リテーナーはアライナーと違い交換していくものではないため、着色や汚れに注意しましょう。
リテーナーは、整えた歯列が後戻りしないように定着させる重要な工程です。
取り外しタイプと固定タイプのどちらを選ぶかは、生活スタイルやクリニックによって異なり、矯正医師と相談して納得のうえで決めましょう。
定期的な歯のクリーニングを行う
定期的に歯のクリーニングを行うことで、不自然な着色を防ぎ、インビザラインが目立つのを予防できます。
一般歯科も行っている矯正歯科ならば、診察と同時にクリーニングを行えるためおすすめです。
クリーニングを行うと、歯の汚れ防止だけでなく、歯列矯正中の歯のトラブルである虫歯や歯肉炎などの予防にもつながります。
また、歯列矯正と同時にホワイトニングをすると、歯が明るくなり見た目がよくなる効果も期待できるため、検討してみてはいかがでしょうか。
インビザラインの見た目についてよくある質問

インビザライン中の見た目について、よくある質問をまとめました。
疑問や不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
アライナーが着色してしまったらどうすればいい?
気をつけていてもアライナーが着色してしまったときは、超音波洗浄機やつけ置きタイプの洗浄剤を試してみるのも方法のひとつです。
超音波洗浄機は費用がかかってしまいますが、メガネや貴金属にも使用できる商品を選ぶことで、歯列矯正終了後も活用できるでしょう。
つけ置きタイプの洗浄剤を使用する場合は、マウスピース用と明記されているものを選んでください。
なお、このような方法を試すときは、アライナーの変形や破損を防ぐために、事前に矯正医師に確認してみましょう。
抜歯は行わなくてはいけない?
インビザラインでは抜歯を行わないことも多いですが、症状によっては必要と診断されることもあります。
軽度の場合は、抜歯せずに歯の移動をするスペースを確保するために、IPRと呼ばれる歯の表面を少しだけ削る処置をする可能性があります。
インビザラインの治療中でもホワイトニングはできる?
インビザラインの治療中にホワイトニングはできますが、同時進行よりも、保定期間にした方が効率的です。
歯列矯正中は歯が移動している途中のため重なって生えている歯があったり、アタッチメント装着による色むらが生じたりする可能性があるためです。
また、歯列矯正で歯が移動していると、歯と歯茎のすき間ができていて、ホワイトニングの薬剤がしみて知覚過敏の症状が出てしまうケースもあります。
ホワイトニングがプランに含まれている矯正歯科医院を選ぶと、適切な時期を見極めて施術が可能なため、おすすめです。
まとめ
インビザラインは透明なアライナーを使用するため、基本的には目立ちにくく違和感が少ない歯列矯正です。
ただし、アライナーに着色や汚れが付着すると目立ってしまう原因になるため注意しましょう。
アタッチメント、顎間ゴム、抜歯は矯正中の見た目に影響することがありますが、矯正医師とよく相談することで対策できます。
せっかく目立たない矯正方法としてインビザラインを選択するならば、きちんと対策をして目立たないメリットを活かして快適に過ごしましょう。
友枝歯科・矯正歯科クリニック福岡天神では、数種類のインビザラインやワイヤー矯正をご用意しており、患者様のご希望をお聞きし、効率の良い歯列矯正が行える装置のご提案をいたします。
一般歯科と矯正歯科の両方に対応する総合歯科として、さまざまな症状の患者様のお悩みをお聞きできるよう、丁寧なカウンセリングを行っております。
インビザラインの見た目に関するお悩みがある方や、歯列矯正とホワイトニングを同時に行いたい方は、ぜひお気軽に友枝歯科・矯正歯科クリニック福岡天神の60分無料カウンセリングへご相談ください。
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